「定」のつくものは、みんなアヤシイ

 
 「『定』のつくものは、みんなアヤシイ。『定年』とかね。当たり前のことを疑う必要があると思います」

 吉本興業専務取締役の横澤彪さんの講演を聴いてきました。この言葉を聴いたとき、私は、医療界の3つの「定」を思い出しました。診療報酬改定、介護報酬改定、そして薬価改定。確かに、これまで当たり前と思ってきたことが、最近では消滅しています。診療報酬は、マイナス改定が当たり前になるでしょうね。

 私が吉本興業に注目しているのは、会社とお笑い芸人の関係が、将来の企業と従業員のお手本になると予想しているからです。

 お笑い芸人の報酬は出来高です。年収1000円(万円じゃないですよ)という芸人さんもいるそうですよ。生活できないから、バイトしながらトップスターを夢見るわけです。お笑い芸人には、肩書きがありません。部長も課長もいません。お客さんの評価がすべてです。会社は「場」を与えるだけです。

 雇用について最も悩ましいのは、会社が順調な時は“ついて来られない社員”が辞めるので問題はないのですが、業績が下降している時は、逆に優秀な社員が辞めていくということなのです。業績が順調な時に給料を上げなくても意外と優秀な人は辞めないですね。楽しいですから。

 吉本興業のシステムをそのまま持ってくることは問題があると思います。しかし、“定職”という概念が崩れつつある今日、吉本興業に学ぶことは非常に多いと思います。
 
 今回も最後までお読みくださってありがとうございましたm(._.)m

 (初出2003/6/13)

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