思い描く力

 

 数年前に参加したコミュニケーション・スキルのセミナーで、シアトル・マリナーズのイチロー選手が小学6年生の時に書いた作文が紹介された。

 「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」から始まる作文には、1年間の練習日数、自分の打率、友達と遊ぶ時間、プロ野球選手になるまでのステップ、入団する球団名、ドラフト入団における契約金額、プロ野球選手になった後に恩返ししたいこと―などが全て細かい数値で具体的に記されている。自分の小学校の卒業文集と見比べて恥ずかしくなったことを思い出す。

 イチローは自分のビジョンに恋をし、見事に夢を実現させた。作文と結果が違っていたのは、入団する球団が中日ドラゴンズではなく、オリックスだったことと、メジャーリーガーになったことだ。

 実は私も2003年の1月に目標を定めた。その目標とは、本を書き、現場のMRさんに直接講演することだ。おかげさまで実現した。得意分野である“心構え”についての講演依頼もいただけるようになった。

 つい先日、ビジネス系のセミナーで、イチローの作文と再会した。そして、今後の目標を作文にした。皆さんもぜひ、ビジョンを作文にして欲しい。思い描く力が強いほど、成功に近づくことができる。

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