突然、役割が変わる

 “9.11”はいまだに全世界の心に影を落としている。世界中の人々がほぼ同時に、超高層ビルに飛行機が突っ込んでいくのを目撃した。それも、何十回、何百回と繰り返して…。

 アメリカ事情に詳しい最も著名なビジネスマン、寺島実郎氏(三井物産戦略研究所所長)によると、心の優しい人ほど“9.11”にショックを受け、“人生とは”“愛とは”ということを考えるようになったそうだ。そのため、今、ニューヨークでは、出生率が上昇すると予想されているという。

 これも寺島氏から聴いたことだが、“9.11”により、航空会社のマニュアルが変わったそうだ。従来、ハイジャックされて客室乗務員が犯人に刃物を突きつけられた時は、コックピットを開けても良いことになっていた。しかし、自分が死ぬことを決めている犯人が存在していた以上、「コックピットを開けてはならない」と変わったという。そうなると、客室乗務員の役割は、従来と全く変わってくる。自分を犠牲にしてまでも、コックピットのドアを開けさせてはならないのだから。今後は、格闘技経験者を採用するなど変化が出てくる可能性もあるだろう。

 逆に言えば、何かが起こる時はそれぞれの役割が大きく変わるため、ビジネスの転換期となり得るかもしれない。

 

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