人を見て法を説け

 

 平成11年のシーズン開幕前、阪神タイガースの野村監督(当時)が新庄選手に投手をさせたのは、新庄に「配球」の意味を分からせるためだった。なぜ、野村氏は柔軟な対応で新庄に接することができたのか?

 それは、「人を見て法を説け」という格言を守っていたからだった。新庄には理詰めで話しても効果がない。だから、逆(ピッチャー)の立場にさせることによって潜在能力を引き出せると考えたのだという。

 医療サービスにおいても「人を見て法を説け」の格言は十分通用する。数年前のCSブームの際に患者を“様”で呼ぶ動きが広がったが、患者から「バカにしているのか!」と一喝されるケースが少なくなかった。インフォームド・コンセントでも、早く帰りたい気持ちを汲めずにすべての患者が「説明好き」と思っている医療機関がどれくらいあるだろうか?

 このことは、MR・MS活動においても言えるに違いない。

 「医師・薬剤師を見て薬を説け」
 これを今週のメッセージとしたい。