すべての価値は…
| この言葉(タイトル)に続くのは何だろうか? 答えは「顧客の頭の中から生まれる」である。この言葉は、ブランド構築の第一人者、片平秀貴氏(東京大学大学院教授)が講演の冒頭で述べた言葉である。このことを基本哲学としなければ、21世紀の“顧客の時代”は生き残れない。 “ブランド”を顧客の頭の中に刷り込むことは、極めて重要である。アンケートで上位にランクするブランドのROAや売上高経常利益率は他のブランドのそれを大きく上回っている。しかし、薬の場合はそれだけでは困る。 日本には広告規制の問題があるが、事実上のDTC競争は始まっている。ファイザーはバイアグラの名前は出せなくても、ED⇔バイアグラという“ブランド”を消費者に印象づけることに成功した。今では、医師のポケットにお札を詰め込んでまで同剤を切望する高齢者まで存在するという。 このまま行けば、近い将来、薬の選択権は簡単に“患者”に移る。患者に「なぜ、先生はAではなくBを処方したのか?」と聞かれて即答できる医師が少ないからだ。これは、我々医薬品業界の責任による部分が多いのではないだろうか? 患者にちゃんと説明できる医師を育てる―これからのMR・MSの目標にしたい。 |