ホウレンソウは誰の仕事か?

 

 
 本職よりも医療制度や医業経営に詳しい管理職が医薬品業界にはたくさん存在する。以前は、このような管理職を持った現場のMRは幸せだなぁ、と思っていたのだが、このような企業に限って、現場のMRからユート・ブレーンに信じられないような内容の質問が来る。

 「あの人は自分が勉強しているだけで、現場に何も提供していないのではないか?」

 残念ながら、多くの企業でこのことが現実になっている。

 「現場が思ったとおりに動いてくれない」

 これもよくあるケースである。理由は明解で、ほとんどが次の3つに集約される。

・自分の考えを現場に話していない
・管理職の言っていることとやっていることが逆になっている
・現場が行動するために十分な情報を与えていない

 自動車業界にカルロス・ゴーンさんよりも尊敬されている人がいる。フォルクスワーゲン東京代表取締役の林文子さんだ。筆者の勉強仲間の多くが、林さんの講演を聴き、影響を受けている。林さんは社長就任3年で売上を倍増させた。バブルの時ならまだしも、現在の話である。

 林さんはとにかく社員を大事にする。そして、「ホウレンソウは上司から」をモットーに常に社員に語りかけているという。